「翔んで埼玉」は、なぜ埼玉でヒットしたか?

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東京都内で行われた映画「翔んで埼玉」(武内英樹監督)の大ヒット記念舞台あいさつ


映画「翔んで埼玉」がヒットしている。

昨日(3月5日)は、渋谷TOEIでの”大ヒット記念舞台あいさつ”に参加してきた。

この映画を、今回で3回観ている。同じ映画を3回も観るのは、「シンゴジラ」以来である。なぜか?、妙な熱気のある館内の雰囲気が好きだからです。

高校生から、私のような60代の年配まで幅広いし、どの年代が観ても違和感がない。

この映画を観ての感じ方は、人それぞれだろう。

単純に、ナンセンス・ギャグ映画として面白いと思う人。私のように、埼玉県人として多少の思いを込めてみている人。GACKTが好きな人。。。

この映画が、埼玉県民の東京へ対するコンプレックスを正面からとらえたのは素晴らしいと思う。

TV番組で埼玉を取り上げると、この何十年間で醸成されてきた、「あのダ埼玉が」的な蔑視の雰囲気が必ずある。これに対し、我々埼玉県民がいつの間にかこれを受け入れたのは、映画の中にもあるように、本当は東京に住みたいという願望が根底にあるからだ。

しかし、映画では、GACKTが、自分や自分の住んでるところに誇りの持てない埼玉県民を徹底的にディスることで奮起を促します。そうすると、県民が今住んでいるところも良いところだと感情を爆発させ決起します。このシーンが一番好きです。なんか少しジーンと感動します。

このへんの演出の上手さが、武内監督の真骨頂だと思います。そこが埼玉県民に支持されたのだと思います。

まぁ、埼玉がどんな形でも取り上げられればうれしいのが埼玉県民です。上田知事が、”悪名は無名に勝る”と評したのは、まさにそうだと思います。

まだ観ていない埼玉県民は、今のうちに熱気のある埼玉の館内で是非観てください。きっと、にこにこで映画館を出ることができるはずです。