ホンダの低迷

ホンダの米国での売上が低迷している。売れ筋の看板車種「シビック」を4月に全面改良し新型モデルを投入したにもかかわらず、8月の新車販売台数は前年同月比24.3%減と、4カ月連続で大幅なマイナスを記録。
8月の米新車販売台数は、前年同月比7・5%増の107万2283台と、3カ月連続でプラスだった。
ホンダとトヨタの落ち込みだけが目立っている。ちなみに、日産自動車は19・2%増の9万1541台で、前月に続いてプラスを維持している。
東日本大震災からの生産回復の遅れが要因とされているが、市場では全く別の問題点が指摘されており、不振の根は意外に深いとのことだ。つまり、ホンダ自体の競争力低下を指摘する見方が強い。
米消費者団体専門誌「コンシューマー・リポート」の製品評価で、新型シビックが、小型セダン部門12車種中の11位という最低水準に位置づけられ、消費者への推奨リストから外されたのだ。同リポートは米国で高い信頼を得ており、推奨リストからの除外は「市場で、もはや主力車ではないという烙印(らくいん)を押された」ことのようだ。同じリポートで、最高評価を獲得したのは現代のセダン「エラントラ」だ。
昨年秋に米国デビューしたエラントラの燃費性能は、高速走行モードでガソリン1ガロン当たり40マイル(1リットル当たり約16キロ)と、新型シビックの同39マイルを上回る。価格はエラントラ1万4945ドル(約115万円)に対し、シビックは1万5605ドルから。「エラントラの方が内装などの質感が上で、その差は金額にして約2000ドル程度」、商品力で「完敗している」
病根は「開発部門が過去の実績にあぐらをかいていた」や「リーマン・ショックを理由に、本来コストダウンをしてはいけないような研究開発領域も削減し、ホンダらしさを失った」にあるらしい。

私は、初めて車を買ったのが初代シビック、その後、3代目ワンダーシビック、インスパイア(ホンダ車ではこれが一番好きでした)、アコード(i-VTECエンジン良く回りました)とホンダ車に乗ってきました。トヨタマツダも好きですが、今でもホンダが大好きです。
ただ、車も成熟製品になっていますので、スッペク重視のやんちゃな車より基本に誠実で、デザイン、燃費、価格もバランスのとれた車が好まれるのだろうと思います。
私は、現在はマツダアクセラに乗っています。この車は国産車の中で、安くてまじめに作られていると思っています。もちろん、トヨタやホンダのように、同じ車格でもマツダより20~30万高く価格を設定しても売れるのなら、もっと質感の良い車に仕立てられると思いますが、私は満足しています。マツダの新エンジンSKYACTIVEにも期待しています。

ホンダのハイブリットも、トヨタより燃費で負けているようでは、魅力半減です。
CVCCやVTECエンジンを世の出した時のようなインパクトのある車をぜひ出してください。ホンダの奮起に期待しています。