日本のPCメーカーはどうなる?

AcerがHPを抜くらしい。
PCおよびPCサーバー売上で、首位のHPに1%強まで差をつめた。
DELLはすでに昨年3位に転落。
2010年中に首位に立つ可能性が高い。

”ノートPC首位目前,Acer社はなぜ強い”
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/HONSHI/20091224/178867/


理由は、Notebook pcの伸びです。
いち早くatom CPUを採用して販売してシェアを固めたからです。
しかも、Acerの会社は、製造メーカーではないです。
工場も、開発部隊もありません。あるのは、企画・マーケティングだけです。
だから、何のしがらみのないので大胆な戦略を実行できるのです。
何万人も雇用している日本の製造メーカーでは、こうは行きません。
今まで10万円以上で売っていたPCを、機能を限定したといえ、価格半分以下の商品を企画することはないでしょう。
売上が下がってしまうので、経営者はOKを出さないのです。
こういった硬直化した発想でが、グローバル市場では敗退します。
大部分の個人ベースで使うPCは、インターネットにつながってブラウザが使えれば十分です。
Googleを使えば、ドキュメントもスプレットシートもプレゼンテーションの作成し、共有することが出来ます。


勝ち組と見られたDELLも、このままではだめですね。
Acerの強みは、直販しないことですから。


日本メーカーにいたっては、もっとお寒い状況です。
Acerより技術力や製造力では負けていませんが、図体が大きすぎます。
数年前までは、アウトソーシングがもとはやされましたが、欧米の考え方とは違い、自社内の労働力を派遣の形態で補充しただけでした。
外部に、製造を完全に委託することはしませんでした。
生産を縮小すると、派遣切りと批判をされ、踏んだりけったりの状況です。
メーカーだからと、すべてを持つことは必要はないのです。
グローバールの必要な物を調達し、パフォーマンスのいいところ(安い労働力、市場に近い)で組み立てて、供給すればいいのです。


日本の政府も発想を変えないとね。
スーパーコンピューターの予算を削れないようでは。。。
こんなもの、いまどき必要でないし、売れないよ。
安いPCを1万台ネットワークでつないで、並列演算させれば十分でしょう。
グリッドコンピューティングでしたね。
使用していない時間帯のPCを活用すれば、タダで実現できます。


まだまだ、チェンジできていませんね。。。。