7月23日 NHKスペシャル「飯館村・悲劇の100日」

昨夜、NHKスペシャル飯館村放射能汚染の被害の悲劇をドキュメントしていました。
福島第1原発からは30km以上離れており、今まで原発とは全く関係なく、畜産や有機野菜栽培に力をいれ、原発には全く頼っていない自立した村営をしてきました。
それが、1夜にして自分たちの生活基盤を失い、政府の対応が後手後手になったため放射能による健康被害おびえる日々になり、ついには、今月末には全員が退去避難することになりました。

震災前に収穫したのに全く売れない野菜
自慢の牛を泣く泣く売却
いつ戻れるかにの質問に、全く答えない行政
農業が続けられなくなり、東電の下請け会社で東電の火力発電の仕事をするようになった青年
避難後も、毎日交代で自分たちで放射線の計測をする村民
荒れていく農地

日本の国土を守っているのは、飯館村の村民のような一人一人の地道な力です。
原子力がないと、電力不足で企業が海外移転し、日本経済が大変なことになると大手マスコミは煽るが、一旦事故が起こるとわれわれの生活基盤を一気に喪失させる原子力をこれから擁護することに疑念を感じる。
米国や欧州の地盤の固い所に立地した原発とは違い、日本のように地震津波や台風なの自然災害の多い所では、自努力だけで事故を防ぐことは不可能である。もっともっとリスクの少ないエネルギーに変換を図るべきだと思います。

今、福島市にいますが、市内でも放射能測定値が異常に高いホットスポットがいくつもあります。
放射能でも、長期間(10年、20年)浴びると、健康被害が出る恐れがあるそうです。
福島市からの転出も増えているようです。
夏休みなのに、子供の声が全く聞こえないさびしい夏になりそうです。