内閣不信任決議案否決

2日の内閣不信任案の採決の茶番劇は、呆れ果てた。
東日本大震災復興や福島原発事故対応に対する国民の不満に乗じて提出した内閣不信任案で、野党および民主党内野党グループが踊ったこの1週間はなんだったのだろうか?また、菅総理の退任時期で今後も不安定な国会運営が続く責任はだれにあるのだろうか?
一番は、現内閣に謙虚さがないことだと思う。それは、自分たちにそれだけの力量がないのに、知ったかぶりをして、全部コントロールできるかのようにしていることである。
それは、菅総理の度量のなさにある。トップマネージメントができていない。自分がすべてに絡む必要はない。大きな方針(目標)さえ決めれば、部下・組織に任せてやれせればいい。もし不足していると判断すれば、官僚でも野党でも民間でも海外でも協力を依頼すればいい。もちろん、最終責任は、担当大臣や総理大臣にあると事はいうまでもない。
あまりにも、弱みを見せまいという姿勢が強すぎる。
また、野党も、菅総理のどこが具体的に問題なのかを指摘せず、自分たちが運営したらどう変わるのか具体的な政策や体制も提示しないで不信任案提出では、被災地の皆さんも国民も納得しないだろう。
ましてや、民主党の野党グループに至っては、マニフェストに戻れみたいな原理原則をこの非常時に繰り返すだけでは、情けなくなるだけだ。
結局、政権争うパワーゲームをやっているだけで、今ある危機の解決にはならない。
是非、菅総理および内閣は、被災後3か月間の対応レビューを実施し、何がうまくいって、何がまずかったか謙虚に反省し、今後の課題を明らかにし、そのための対応策を国民に明らかにしてほしい。