AFCアジアカップ

AFCアジアカップで日本が優勝した。
いままで、AFCアジアカップは日本で関心がなかった。
今まで3回も優勝していたのに、今まではあまり騒がれなかった。

今回は、昨年のワールドカップベスト16の活躍、ザッケローニ新監督へ期待などで、マスコミも結構あおっていた。正月明け後、明るい話題もなっかったので、関心が集まったようです。テレビ朝日の中継頑張っていました。松木さんの解説はやめてほしいですが。
また、予選リーグ第1戦で伏兵ヨルダンに1−1のドローの苦戦を強いられたことで、この大会のレベルの高さを知れされ、その後の試合も、吉田、川島の退場、香川の離脱、準決勝・決勝での川島のミラクルセーブ、優勝を決めた李忠成のもう二度とないようなボレーシュートと、話題満載の試合が日本を沸かせました。深夜の時間帯で視聴率40%はすごい。

しかし、なんといっても驚かされたのは、ザッケローニ監督の組織統率力と采配の上手さでした。監督によってこんなに試合をコントロールできるのだと、改めて認識させられました。

特に、オーストラリアとの決勝戦での采配は見事の一言です。
後半、先発の藤本が機能していないので岩政と変えたのだが、今野が中盤に上がることを嫌がると(本人が自信がないと伝えたらしい)そのままの位置にとどめ、長友を中盤より前に上げる。長友が機能しはじめ、次々とチャンスが生まれる。岡崎の惜しいヘディングもあった。
延長に入ると、動きの悪くなったFWの前田に代わり李忠成を投入、決勝弾が生まれた。

ザッケローニ監督は、子供の時から、カードを使ったサーカーゲームで、ベンチ入りした選手全員を有効に活用するシュミレーションをいつもやっていたらしい。
どのような状況のとき、どの選手も出場させるつもりかは、彼の頭の中で決めていたそうだ。
けが人や退場者もいたせいもあるが、23選手中21人を試合に出して優勝したことはすばらしい。
また、カタール戦で、川島のミスでフリーキックから得点されたが、川島を信頼し、そのあとも使い続けて結果を出させたのも見事だ。
常に、準備を怠らす(戦略、計画)、計画に基づいた、現時点での最良の選手でチーム(組織)を作り、常に戦況に応じて作戦を修正し(レビュー・コントロール)、勝利する(目標達成)。選手とのコミュニケーションを行い、自分の考えを常に伝え、選手のモチベーションを維持せることも、他人任せでなく自らが行っている。ビジネスにおける組織の長の鏡ですね。
前監督は、それができなくて、チームをまとめるだけの目的で試合にはでないベテランをベンチ入りさせていました。同じ日本人同士なのに情けないですね。監督が何を目標にして、選手の役割がなんであるか決まったいなくて、チームの団結はありません。

これからも、いつもいい結果が出るかわかりませんが、当分ザックジャパンには目が離せません。