ラリーネルソンの教え

FMを聴いていたら、武田鉄矢氏が次のようなことを言っていた。
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非常にゴルフが好きなのだが、30年やってもさっぱりうまくならない。
あるとき、プロゴルファーのラリーネルソンと一緒にプレーする機会があったとき、打ったボールが、右に曲がってOBになったので、”ボールが右に曲がりすぎた。もう少し曲がらなければOBじゃなかったのに。。”と嘆いた。
そしたら、ラリーは、”どうして、君は、ボールのことを気にするんだい。ボールは関係ないよ。ボールが曲がったのは、君がそのように打ったからだ。ボールを打ち終えたときにはもう終わっていたんだ。”といったそうだ。
その言葉を聞いてから、武田氏は、打ち終わった後の結果はあまり気にしなくなったそうだ。打ち終わった後は、結果が良くても悪くても、その次どのように打つかに気持ちを変えるようにした。
そしたら、もっともっとゴルフが楽しくなったそうだ。
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ラリーネルソンは、アメリPGAツアーではメジャー大会3勝を含む通算10勝、国際試合で5勝を挙げたが、そのうち3勝が日本のトーナメントであった。50歳以上の選手によるシニアツアー(チャンピオンズ・ツアー)へ移ってからは19勝を記録している。現在は、日本の東京国際大学商学部客員教授に就任し、ゴルフ部の名誉監督をやっているとのことだ。
彼は、ゴルフの格言をいろいろ残しているが、ある雑誌のインタビューで、武田氏の逸話と同じようなことを話している。
「実際にコースに出たら、今打ったショットのことは忘れ、『次の1打をどうするか』に集中することです。過去を振り返って、悔しがったり、得意になっても何のプラスにもなりません。常に『next』を考える。メジャーチャンピオンでもサンデーゴルファーでも同じです。」
なにか、ゴルフだけでなく生き方にも通じるものがあるような気がします。
私も、次のコンペでは、これを肝に銘じてプレーしたらいい結果が出るかな?やっぱり結果に引きずられそうでまだまだ駄目ですね。

当面の発電量をどう担保するか?

東電、東北電力、浜岡電発の全面停止の決まった中部電力も電力不足が危惧されている。
電力不足=経済の停滞になるので、やっぱり原子力発電所は必要なのかを思っていたら、日経ビジネスのWebサイトに、火力発電の稼働率アップで原子力分の電力を補えるという日本大学教授 円居 総一氏の提言が出ていましたので紹介します。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110509/219844/?rt=nocnt

円居氏の主張は、要約すると以上です。
1.日本の電力は、火力65%、原子力30%弱
2.現在の火力発電所稼働率は30%、つまり、フル稼働では使っていない。
3.火力発電所稼働率を20%UPすれば、不足分を補える。IAEA(国際原子力委員会)試算
4.つまり、日本は現状でも十分な発電能力を持っている。
5.原子力は、コストが安いと言っているが、稼働率30%の火力と比較しても公平ではない。
  稼働率を上げれば火力のほうが安くなる。
6.日本の火力発電の90%は、天然ガスLNG)なので、原油不足や価格高騰には依存しない。
  LNGの不足や価格高騰は心配は今のところない。
7.一般会計や特別会計で4300億円以上の原子力関連予算を計上している。つまり、国がさらにコストを負担している。
8.原子力は安全にコントロールできないことはわかったので、順次、自前の代替エネルギーに転換する必要がある。
9.一番有力なのは地熱発電。日本は世界3位に地熱保有国。
10.電力の自由化をすれば、安全でローコストの電力供給が促進される。
11.今まで、原子力は巨大な公共事業として、地方経済を支えてきた。産業の水平化により地方経済の自立が何よりも大切。

私は、賛同します。日本は、現時点でも十分は発電能力を持っていること。単純な反原発ではなく、原発に依存した地方経済へのフォローもしないと、原発の停止はできないことが分かりました。当面は、火力発電の稼働率をアップして、電力量を保証して、次のエネルギーの開発を進めていくことが重要ですね。

NHKスペシャル

猪瀬東京都副知事ツイッターに、昨夜1:15から「巨大津波”あの日何が起こったか”」の再放送をするとツイートされていたので、早速見た。
巨大津波の発生のメカニズムと、奇跡的に助かった人たちの証言の記録でした。
巨大津波は、今回だけの特別なことではなく、条件が重なればいつでも発生の危険があるとのこと。
また、奇跡的に助かった人たちの証言も非常に謙虚で、”今まで津波を甘く見ていたこと、警報を聴いても津波は来ないと勝手に思って直前まで避難しなかったこと、津波に巻き込まて奇跡的に助かって初めて津波の恐ろしさを知った”と正直に語っていました。とっさの行動が生死を分けたのでした。

大部分の人は、予報や予測では回避行動をしない。自分が直接目にして行動をする。その時では遅すぎる。
私も直前まで非難しないかもしれない。何の根拠もなく大丈夫だと思ってしまう。大変戒められた。

良い番組なので、再々放送をお願いします。

TVラック

TVの前のセンタースピーカーの収まりが悪く、いつも気になっていた。

通販で、薄型TV用ラックなるものが売っていたので早速購入。送料込みで3980円。
組み立ては、20分程度で完了。いたって簡単。かなり、しっかりしている。
センタースピーカーをラックに上に置いたが、どうだろう?

結構、TVの前がスッキリしたと思う。
このラックの満足度は、高いですね。

三枝匡氏著”経営パワーの危機”を読んで

現スミスグループ会長である三枝匡氏が15年ほど前に出版した、日本に改革を推進できる経営者が枯渇しており、どのように次世代を担うリーダーを育成したら良いかを示した非常に読みやすい良書である。

実話に基づいて、解りやすくケーススタディを解説している。
高度成長期までは、多くの企業の起業や成長とともに、必然的に育成され結果を出してきた。しかし、バブル崩壊後は、大手企業を中心に保身に走り、経営者が後進にポジションを譲ることなく、若手にチャンスを与えないために、変革への活力を失っている。
欧米では、大手企業でも30代、40代の経営者が当たり前なのに、日本では、60,70代が普通である。経営層だけでなく、部長、課長のミドル層も若手が抜擢されることが少なくなってきているように思う。
若さがすべてではないが、若手にチャンスを与えない社会は、閉塞感が漂う。
企業も政治も、マスコミも社会全体が保守的で古臭さは否めない。
新聞やTVでも、大震災後の新しい日本をあり方を斬新提言することはない。
菅総理が、浜岡原発停止の英断をしても(唐突感はあるが)、地元の市長が補助金欲しさに非難する始末。この市長は、市民の生命を守る気はないのか。福島原発の惨状を見ても危機感はないのか。
未来の日本の方向は、その時を生きる今の若手に委ねるべきと思う。

”がんばろうニッポン”に対する疑問

いま報道は、”がんばれニッポン”一色である。日本全体が団結しようと呼びかけている。
もちろん、私も被災地の方々は応援するし、私ができることは少しでも実行したい。
だが、今実家のある被災地福島に帰ってみると、なんか違うような気がする。
福島は、原発事故による放射能汚染の恐怖も続いているせいもあるが、重苦しい閉塞感がある。
本当は、何かに、誰かに怒りや嘆きをぶつけたいのにぶつけられないむなしさである。

世界第2位(中国に抜かれて3位かもしれないが)の経済大国になり、科学技術水準もトップレベルである日本が、地震津波の天災、原発事故の人災に完全に打ちのめされてしまった。
所詮、日本の災害に対する防御力や対応力は、こんなものだったと実力を知った失望感。また、民主党自民党、その他政党も含めた政治力のなさ。
国民を元気づける気のきいたメッセージの一つも出せない総理大臣や閣僚。

TVでは、”がんばろう”と”ひとりじゃない”の連呼。何となく違う。

今回の東日本大震災は、今の日本のあり方や日本人の生き方を見直すターニングポイントだと思う。

そのためには、被災者の皆さんや福島の原発の被害者はもっともっと本音で叫ばなくてはならない。
何が悪かったのか、誰が悪かったのか。これからどうしたらいいのか。
誰が責任を持って、これからの日本を運営していくのか。

今のままでは、ダメなのは分かっている。
今の日本の何が間違っていたのか、どのように変えなくてはならないのか真剣に考え、行動しなくてはと思う。

今回のクラスの地震がいつでもどこでも発生する可能性がある日本で生きていく以上、今までとは違う日本を作らなくてはならない。

”がんばろうニッポン”ではなくて”変えよう日本”だと思う。
”ひとりじゃない”には同情心が表れている。それではなくて、当事者意識の”われわれ”だと思う。

”われわれで新しい日本に変えよう”

われわれが、責任を持って日本を変えなくてはならない。

関東にも核施設があったんだ!!

福島原発事故発生以来、文科省サイトの原子力施設周辺環境モニタリングデータを見ていて、どうして神奈川県が含まれているのか不思議だった。
http://www.bousai.ne.jp/tex/speedi/pref.php?id=14

調べてみたら、神奈川県横須賀市にある(株)グローバルニュークリアフュエルジャパンが原子力発電所で使う燃料を製造していました。
http://www.gnfjapan.com/

GE、東芝、日立の合弁会社で、2004年に燃料体製造7万体達成しているとのことです。この数がすごいのか解りませんが、日本の原発の燃料のかなりの部分を担っているのは間違いないでしょう。

大阪にもありました。
http://www.nfi.co.jp/company/kumatori.html
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/index/access.html

想定外がない安全管理を祈るだけです。