郵政改革の見直し

鳩山総理と亀井大臣の間で、ゆうちょ銀行の預入限度額を現行の1000万円から2000万円に、同じくかんぽ生命保険の補償限度額を1300万円から2500万円に引き上げでもめている。
国民からみれば、なぜ、限度額を引き上げるか解らない。
国民の貯財をゆうちょとかんぽにさらに集めようとしているのか?
それは、国債の買え支えのためか?
日本の国債金利は1%台である。米国は3%台である。
日本は、これだけ赤字国債を発行し、財政も最悪の状態なのに1%台なのは、90%以上は国内の金融機関が買い取っているからだ。しかしこれも限度がある。そこで、ゆうちょとかんぽに今まで以上に国債保有枠を確保させる必要がでてきた。
そこで、限度額の引き上げだ。間接的には、国民が国債を買うことになる。
子供手当てだ、授業料の無料化だとバラまきをしても、財源がないので、赤字国債に発行が原資となる。それを、その原資である国債を国民に買わせる。
結局、国民が負担をしていることには代わりがない。

これは、会社経営であれば、社員から借金をして、社員に給与を支払っているのと変わりはない。
こんな無能な経営者は即刻退場である。

今、民主党が考えて欲しいことは、黒字経営の道筋である。
その為には、経費の抑制、削減は必須である。
経費で大きいのは、人件費である。早期に、公務員数の削減と給与のカットを断行すべきである。
そのほかの経費も最小限に縮小しなければならない。議員の報酬や経費も半減させるべきである。
国民は、益々切り詰めた生活を強いられているのに、国は大盤振る舞い。
これでは、国は立ち行き行かなくなる。
これができないのであれば、民主党は、政権を返上すべきだ。

日本のビジョン

鳩山内閣の支持率が41%程度に低下した。
鳩山内閣発足時は、70%あったので、30%の国民が失望したことになる。
鳩山首相は、”金と政治の問題”が主な原因と考えているが、それは違うと思う。
彼とその内閣の実行力と決断力のなさに失望しているのだと思う。
”金と政治”も、普天間も、景気低迷も、財政赤字も、医療・介護も、自民党政権時代からあった問題で、今発生したわけではない。
政権交代したのは、これらの問題の解決が自民党には期待できないので、民主党に委ねたのだ。
しかし、彼らには、何かアイデアがあるのでもなく、広く外部に知恵を求めるでもなく、無為に半年を過ごしただけだ。
鳩山首相は、これからどうしようとするのか。
今、日本にはどのような課題があり、それに対しどんな施策を、いつまでに実行し解決するかビジョンが全くない。

会社の経営であれば、
「経営目的」「経営目標」「経営方針」「経営計画」「実績予測」
の5つのステップでまわしていく。
「経営目的」は、会社の存在の理由である。会社はどのように社会の貢献するかを、”経営理念””社是””社訓”でしめす。
「経営目標」は、目的を達成するための具体的な方向性である。1年2年3年と期間を定めて、目標を定める。
「経営方針」は、目標を達成するための方法を具体的に定めることである。数ある方法からより良い方法をひとつ定める。
「経営計画」は、経営方針の基づいて、実行の手段、手法、手順を5W2Hに従って、細かく定める。
「実行予測」は、計画と現実のギャップを分析をして、ギャップを埋める策を実行することである。
社長は、「経営目的」「経営目標」「経営方針」を決めることが役割だ。幹部と現場は、「経営計画」「実績予測」に責任がある。

鳩山首相の役割は、ここ3年間の内閣の目標と方針を定め内閣と各省庁に指示することである。所轄の大臣と省庁は、計画と実行をしなければならない。

鳩山首相は、22年度予算に、それが反映していると弁明するかも知れないが、この予算には3年後の日本の姿が見えない。だから、国民は不安になるし、不満にあるのだ。
結局、この予算は従来の考えをほとんど世襲しているだけで、そこにお手盛りで、民主党独自のばら撒き施策を乗せただけだ。従って、予算額は肥大してしまった。
この予算を実行すると、もろもろの課題の解決が見えてくるのか?はなはだ疑問である。
また、中身はどうであれ、財政赤字を改善することを目的にした、小泉内閣の予算の立て方のほうが明確でわかり易かった。

結局、素人のお子ちゃま内閣では、何もできない。

鳩山首相にできることは、自分は首相の器でないとこと認め、衆議院を解散し、改めて国民に選択を委ねることだ。
国民は、今度こそ、本当に実行力のある人材を選択すると思う。

日韓戦

今回はサッカーネタで。

昨夜の日韓戦を見て、思ったこと。
日本人の国民力が衰退したこと。なんとひ弱なのでしょう。

サッカーは、国と国とのスポーツでの戦争です。
しかし、岡田ジャパンは、監督も選手もその”気構え”は全く感じられず。
絶対負けてはならないのです。
しかし、絶対勝ってやろうとの気持ちは見えませんでした。
その気持ちがあれば、練習でのパス回しやショートパスの繋ぎの上を行く、本番ならではのハッとするプレーがあったと思います。

岡田監督が言っている、ワールドカップでのベスト4の目標、選手も、岡田監督自身も、誰も信じていないでしょう。
岡田監督だけでなく、日本サッカー協会、それを取り巻くステークフォルダー、マスコミ全部に問題があります。
彼に任せても、予選突破も1勝さえも難しいことは判っているのに、なぜ、監督を換えようとしない。彼は、フランス大会でも1勝もできませんでした。
彼が指揮官では、本当の戦争には勝てないのです。

早く代えるべきです。
このままでは、”裸の王様”です。
今のチーム力では、参加国で一番力がないでしょう。
誰か、彼に引導を渡してやってください。
もっともっと、皆でブーイングを。

今の企業に逸話はある?

成長してきた企業には、語り継がれる逸話がある。
パナソニックしかり、SONYしかり、ホンダしかり。。。

カリスマ社長の行動もありますが、ほとんどは会社を支えた社員のがんばりの話です。
苦境のときに、それを乗り切ったから成長し、また、その経験を継承し続けるからさらに成長するのでしょう。
先輩社員から語られる逸話のほうが、へたなビジネス教育より有効です。

しかし、今の企業に、これから語り継がれる逸話ができるのでしょうか?
リストラによる延命しかないとしたら、もう逸話はできないですね。
苦境を乗り切るためには、経営・社員一丸となった、がんばりしかないです。

経営者の皆さん。
今やるべきことは、リストラではなく、社員との会話です。お互いの信頼関係が確認できれば、きっと、社員は、協力してくれるはずです。
どんな苦境も乗り切れるでしょう。

SUNがオラクルに正式買収される

ついに、SUN Micro Systems がオラクルに正式に買収されました。

一般に人には、全く興味のない話題ですが、コンピュータ業界で育ってきた人間としては、多少感慨深いものがあります。
いまから20年以上前に、米国サンノゼ(そのころはシリコンバレーとは呼ばれていなかった)で、仕事をしていたときに、SUNの工場を訪問する機会があり、最新鋭のワークステーションSUN2の組み立てラインを見学しました。
生産ラインそのものはたいしたことはなかったのですが、UNIX(4.2BSD)ベースのSUN-OSやX-WINDOWSのグラフィカルな動きを見て感激したことを懐かしく思います。そのころは、機械設計や回路設計、各種研究用で使われ、エンジニアリング専用として販売されていました。
メインフレームの巨人IBM、ミニコンで勢力を伸ばしてきたDECを、新しい概念のワークステーション(一人一台のコンピュータ環境を実現)で、急追しようとしていました。結局、ワークステーションメーカで残ったのは、SUNとHPだけで、その後急速に普及したPCにより、ワークステーションのジャンルはなくなり、SUNはサーバーベンダーとして生き残ります。
HPは、PCメーカーやDECを吸収して、PCからサーバー、ネットワーク機器まで販売する総合ハード機器メーカーとして存在価値を出していますが、SUNは、設立当初からのこだわりがあるのか、技術力はあるのですがビジネスは上手くないし、HPほどの我武者羅さがなかったように気がします。サーバービジネスは、DELLなどのPCメーカーに侵食され、SUN−OSはオープンソースLINUXの押され、最近は全く存在価値が見えませんでした。

しかし、SUNの今日のインターネットの発展に寄与してきた功績は、非常に大きいと思います。
UNIXベースのワークステーションの開発と成功がなかったなら、TCP/IPプロトコルのLANやインターネットがこんなに世の中に浸透することはなかったからです。それまでは、各メーカ独自のプロトコルのネットワーク(IBMのSNAやDECnet)存在しており、相互接続がほとんどできませんでした。
UNIXTCP/IPが普及なくしてインターネットの発展はなかったと思います。

ラクルのSUNとほぼ同時に起業されました。斬新なリレーショナルデータベース(RDB)の専門メーカでした。メーカに依存しないデータベースとしては画期的でした。最初は、パフォーマンスが最悪で全く使い物になりませんでしたが、SUNと組み合わせると、メインフレームで何億円も掛け専門家がないとできなかった大規模なデータベースシステムが、その1/10予算で簡単に実現できたのは驚きでした。今では、子供でもSQLを使って簡単に、データベースシステムがPC上で構築できます。

IBM、SUN、オラクル。。それに、MicroSoft,AppleGoogle、米国のIT企業はすごいね。独創的なアイデアで(彼らだけのアイデアではないですが)ビジネスにして、世の中を変革していく。
それに比べて、日本のコンピュータ企業の存在感のなさはどうでしょう。そんなに技術力に差はないし、ものづくりでは圧倒的にアドバンテージは有ったはずなのに、ビジネスの結果では全く問題になりません。
いまだに、スーパーコンピューター開発にこだわっている、日本の学者やコンピュータ企業のトップを見ていると哀れですね。この人たちには、仮想化やクラウドの本当のすごさがわからないでしょう。単体のコンピュータの性能を極限まで上げても意味がないのです。実用上のスループットを上げるためには、ネットワーク上でパフォーマンスを上げること、そのためには分散処理で効率よく処理するテクノロジーが重要です。米国企業は、アイデアありきで、今のある技術力を上手く生かしてお金が儲かるビジネスをします。ますます、日米の差は開いてしまうのかな。

ラクルに吸収されたSUNが、今後どうなるかわかりませんが、きっとこれからも技術者魂を継続して、地味ながらIT基盤を支えるメーカーとして存在してくれるでしょう。

SUNよ、永遠に!!!

第2次補正予算追加経済対策

昨日、衆議院で第2次補正予算が可決されました。

その中の経済対策の中身を見ると
雇用(雇用助成金の緩和)
環境(家電エコ、自動車エコの継続、住宅エコの創設)
景気(保証枠の拡大)
医療(高齢者医療費の軽減)
地方(インフラ交付金創設)
その他(太陽光発電、幼保一元)
になっています。相変わらず内需拡大?(下げ止まり)志向です。
リーマンショック以降行っているのは、対処療法だけで、抜本的治療は全く行っていません。

日本以外の経済は、回復軌道なのに、日本だけがさらに低迷しています。
なぜか?それは、日本製品が外国で売れないからです。
日本商品の競争力が、急激に低下しているからです。
日本経済が発展した理由は、輸出の拡大しかありませんでした。
国を豊かにするには、物を国外に売って、金を得るしかありません。
私が子供のときは、日本は貿易立国だと教わりました。
しかるに、日本の政治家、特に民主党議員の中で、如何に日本製品を販売拡大するかを考えている人はいるのでしょうか?
造船、家電、自動車、携帯電話から、鉄、繊維などの素材まで、グローバルのシェアは、どんどん小さくなっています。
今、日本がNO1の商品はあるのでしょうか?
これでは、日本の経済は、益々冷え込んでいきます。
世界で売れる商品を開発・販売する。そのための経済支援が本当に必要だと思います。
日本には高い技術力があるといいますが、本当でしょうか?部分部分のニッチな技術力はあっても、売れる商品をプロデュースする力はないと思います。自社で全てをカバーするのではなく、良い物を組み合わせて、価格を含めて競争力のある商品を早く開発販売する力です。

なぜ、Googleは自社携帯電話の製造のパートナーとして台湾メーカーを選んだのでしょうか?
価格、技術力、供給能力、グローバルでの販売サポート実績、スピード??
日本のメーカーには、打診があったのでしょうか?それとも、相手にされなかったのでしょうか?

世界で売れる製品を如何に開発・販売するか?国としてそのためにどのような支援ができるか?
是非検討してください。

日本経済の再生は、内需で拡大ではなく、貿易立国です。

○沢幹事長辞任と国会運営

日経ビジネス 2010年1月25日号によると

小沢氏が幹事長を「辞任すべき」「どちらかと言えば辞任すべき」の合計は48.7%。半数近くもの回答者が辞任を促す。ただし、複数の全国紙が 16〜17日に実施した世論調査で7割近くが辞任すべきと答えたのに比べると、隔たりがある。検察というもう一方の「巨大権力」に対しても懐疑的な見方があるのだろう。
 事件を巡る小沢氏の説明責任については、「果たしていない」「どちらかと言えば果たしていない」は67.4%と批判的な答えが圧倒的だ。一方の検察が行った関係先への強制捜査や、国会直前に現職国会議員を逮捕する手法については「強引」「どちらかと言えば強引」が46.9%を占め、「適切」「どちらかと言えば適切」の37.8%を上回った。

検察は、今の時期に○沢幹事長の政治献金及び土地の売買疑惑を、これだけの手間をかけて、かつ、国会議員逮捕までして捜査を行う意義について釈明すべきた。
もっと、検察はやるべきことがあると思う。○沢幹事長なんか相手にしている暇はないはずだ。
JALひとつにしても、疑惑はいっぱいある。ここまで放置してきた責任は誰にあるか?空港建設に、利益誘導はなかったのか?
ここに、犯罪性は全くないのか?
小悪なんかほっといて、本当に、日本を訳したいと考えるなら、凶悪な個人及び官僚も含めた組織の摘発を是非やってほしい。
日経ビジネスのアンケート結果には、そんな感情が反映しているのではないかと思う。
メジャー新聞やマスコミも。○沢、○沢だけではなく、もっと、本質を突く報道をしてほしい。
○沢みたいな古い政治家は、そのうち駆逐されます。

自民党!! 昨日の決起集会のひな壇議員の半分は引退しないと、再生はできませんね。○沢のことを笑えません。